ブログ

2023年03月14日急性胃腸炎(嘔吐下痢症) 第2弾 

前回に引き続きまして、今回は急性胃腸炎(嘔吐下痢症) 第2弾! 
『嘔吐などで汚れてしまったときの清掃方法』についてご説明させていただきます




吐いたものの処理

吐いたもの・もれた下痢が広がらないようにしましょう
 ・使い捨てエプロン
使い捨て手袋を使いましょう。ない時は、処理した後に30秒~1分かけて、しっかり手を洗いましょう
 ・キッチンペーパーなどをかぶせて、”うすめた塩素系漂白剤”をかけてきれいに拭き取りましょう
 ・服についたときは、85℃以上の熱湯に2分以上浸して洗濯をおすすめします




”うすめた塩素系漂白剤”の作り方
 水500ml塩素系漂白剤5ml(ペットボトルのキャップ1杯)を入れて作ります



💡よくある質問💡

〇 いつ乳について
  ”いつ乳”といって、生まれて3ヶ月くらいまでは、口元から母乳やミルクが垂れることがあります。それは赤ちゃんの胃の構造上と、胃の入り口の筋肉もまだ発達していないので、胃に入ったミルクやおっぱいが逆流しやすくなっているためです。ちょっとした動きなどの刺激や、げっぷとともにはくことも多くなります。吐いたあとは機嫌はいいです。
  →元気にしていれば、問題はありません


〇 咳き込んで吐いた時
  肺炎や喘息発作などで咳き込みが強い時や、鼻水がのどに流れ込んだときに吐くことがあります
  →・咳がやわらぐように、水分をこまめに与えましょう
   ・抱っこしたり、体を起こしたりして、寝かせましょう🌙


〇頭の痛みや気分がわるくて吐いたとき
  かぜで頭が痛くなった時や、車酔いなどで気分が悪くなった時に吐くことがあります
  →横になって安静にさせましょう
  →頭の痛みが強い時は、痛み止めの薬を使いましょう💊
  →それでも症状が続くときは病院を受診しましょう


〇お腹の動きが悪くて吐いたとき
  急性胃腸炎(嘔吐下痢症)で、お腹の動きがわるいときにも吐いてしまいます
  →水分補給の仕方や食事に気をつけましょう(前回のブログ『急性胃腸炎(嘔吐下痢症)第1弾』 参照)
  *虫垂炎(もうちょう)や腸重積、腸閉塞などでも吐きますが、これらの病気は緊急な処置が必要です。



何かお困りごとがありました、当院にご連絡ください


参考文献:日本外来小児科学会 編著 ママ&パパにつたえたい 子どもの病気ホームケアガイド

追記3/14