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2024年04月06日急性胃腸炎(嘔吐下痢症) 第1弾

本格的な冬場を迎え、当院を受診される患者様にも急性胃腸炎と診断される方が増えてきました⛄
そこで、今回は急性胃腸炎(嘔吐下痢症)と嘔吐・下痢した時の対処方法を2回に分けてご説明したいと思います。

今回は第1弾として急性胃腸炎(嘔吐下痢症)の疾患についてご説明したいと思います



主な症状
 ・嘔吐(吐くのは最初の1~2日程)
 ・下痢(大体は1週間ほどで落ち着いてきますが、小さいお子様は症状が長引くこともあります)
 ・腹痛
 *発熱することもあります


ウィルス性急性胃腸炎:ロタ・ノロ・アデノなど
 抗菌薬は効果がないどころか、腸内細菌のバランスをこわして下痢が酷くなることがあります。

細菌性急性胃腸炎:カンピロバクター・病原性大腸菌・サルモネラ菌など
 激しい腹痛や光熱、血便がでることもあります。



治療
 整腸剤吐き気止めの薬を使うこともあります💊
 →吐き続けるとき脱水症状が強いときには、点滴や入院が必要になることもあります🏥




🏠家庭で気をつけること
 ・吐き気や嘔吐が強い時は無理に水分・食事摂取をしない
  →症状を強める可能性があるので、2~3時間飲食せず横になってゆっくり休みましょう
 ・吐き気や嘔吐が落ち着いてきたら…少しずつ水分補給🍵
  →経口補水液(ゼリータイプがおすすめ)母乳(ミルク)5分おき5~10mlずつ飲ませていきます。
  →3時間以上吐かなくなったら、自由に飲ませて良いです。
  →食事ができるようになれば、経口補水はやめて良いです。




🏥再受診の目安🏥
 💡強い脱水症状が見られる時。
  ・泣いても涙が出ず、目がくぼんでいる
  ・口の中や舌が乾いている
  ・皮膚が冷たい、白っぽい、色が悪い
  ・おしっこが12時間以上出ていない
  ・ぼーっとしている
 💡6時間以上吐き続けている
 💡吐いたものが緑色の時
 💡お腹をひどく痛がる時
 💡血便が出た時




🏫幼稚園・保育所・学校
  ・嘔吐や下痢が落ち着き、元気や食欲があれば、登園・登校できます。
  ・登園・登校基準は施設によって異なる場合もあるので、幼保育園・学校の先生に確認をお願いします。





何かお困りごとがありましたら、当院までご連絡ください


参考文献:日本外来小児科学会 編著 ママ&パパにつたえたい 子どもの病気ホームケアガイド
追記3/14 4/6